2007年9月9日日曜日

Apologizing for iPhone price cut

最近、アップルの動きがかなり活発ですよね。

初夏に出したiPhoneを早々と大幅値下げ。そして大方の人が8GBタイプを選んだという理由による、プロダクトラインの縮小(集中)。確かにこれからもアップルが幸せ創造システムを保持し続けるには、こういった柔軟で機敏な対応(アジャストメント?)が大きな成果を生んでいくのでしょう。

だけど、残念ながら今回は、既存顧客の心情がその柔軟さ、スピードに合わせきれなかったらしい。数週間前に$600で買ったばかりのホカホカのiPhoneをまだ堪能している目の前で、そのiPhoneが$200も値引きされたら、確かに「金返せ!」的な気分になるのは分かる。ましてや、それが数日前なら尚更。

ただ周辺企業も待ってはくれない。特にスマートフォンメーカー各社はiPhoneにシェアを奪われないようにと価格、機能、デザイン等、様々なファクターで攻勢をかけている。アップルとしてはiPhone発売当時に驚かれた価格について、一日でも早くクリアにしたかったという事もあって、売れ行きの好調さから値下げに踏み切ったのでしょう。

今回の件から俺が学んだのは、1. 新規顧客を狙う際の既存顧客への配慮、2. 企業の柔軟さに於ける可能性、3. ニュースの広告能力。


1.
既存顧客はシンプルに企業と自分の関係だけを見ているのではなく、自分と他の客との関係もかなり気にしているという事。スティーブが「IT業界はラフな業界だ。誰かが最新の技術に高い金を払わなくてはならない。そして後日、その人達はその後の値下げの恩恵を受けず、より新しいものを逃さなくてはいけない。私たちはそんな世界で生きている。」というような事を言っているが、もっともだ。そういう事を考えると、今回の値下げのタイミング、値下げ幅、それ自体の決断に文句を付ける事は出来ないが、ペイバックといった形で早急にフォローしたのはすばらしい配慮だったのではないか。


2.
そのフォローの早さは、大企業のアップルとしては目を見張るものだったのではないだろうか。こんなに大きな企業がこれだけの俊敏さで大決断を出来る事を考えれば、正直、うちの会社のスピードはサボってるとしか言いようが無い・・・


3.
今回、特にアップルのターゲットになったのは、発売当時に興味を持ったが、値段の高さで購入をあきらめた人々。つまり、

・アップルが元々好きで興味はあったが値段で買えなかった人
・アップルのファンとかでは無いけど、ニュースを聞いたり読んだりする中で知識を高め、値段がネガティブポイントとなって買わなかった人

ただ、その一方でターゲットではなかったが、今回のニュースによって知識を深めた人たちがいる。この人たちの中には本来、オリジナルの値段もネガティブポイントとして捉えなかった人たちが含まれる。そういう人たちは、フェアと考えられているニュース記事で取り上げられれば、抵抗無く知識を吸収し、逆に自分からネット等でポジティブに情報を取りに行く事にもなるだろう。

ジョブズの謝罪とペイバックという、本来喜ばしくないイメージのニュースだが、アップルとしてはいい結果につながったのだろう。

1 件のコメント:

神待ち さんのコメント...

クリスマス目前に家出少女にプレゼントしませんか?神待ちサイトに登録してる娘に連絡するだけで、物凄いプレゼントになるでしょう!!当然プレゼント返しは望みのまま